僕がこんなにも『身体に変化を起こす』と言い切レルのは、自分自身に大きな変化が起きたからであります。それも具体的に。周りにも言われるぐらいに。そして、20年弱のトレーナー人生で、大変多くの"変化が起こったクライアント様”を見てきたからであります。
   
見た目の変化もさることながら、『使い方の変化』は、そりゃあもう、月とすっぽん。トンビが鷹を産む。鬼の目にも涙・・・なんか方向性がズレてるけど、言いたいことはわかるよね?笑   

それぐらい別人です。

ただ、その変化も一瞬で起こったわけじゃない。まさに『ローマは1日にしてならず』状態。ではその過程で一体僕の身体にどんな変化があったのだろうか?

初期の状態が第1形態だとすると、現在は第7形態まで進化した。せっかくの機会なので、その時に起きた私の身体の感覚を交えて振り返ってみたいと思う。

第1形態・・・高校まで、野球が上手くなりたくて、がむしゃらに動いてた時代。もちろん怪我もした。いつも感じてた感覚としては、『もっと全身のパワーがボールやバットに伝わるはずなのに!』だった。なんか、水の中でもがきながら必死に動いているような、、、そんな感じだった。

第2形態・・・たった一回のトレーニングで骨盤の方向が変わった!!そう、このXデー以来、後傾だった骨盤が前傾方向へ移動した。ここから半年間、とにかくむず痒い違和感が腰を襲う。いつも腰を反っていたい衝動に駆られていた。特に就寝時は、仰向け(あおむけ)で布団の上に上半身のせて、下半身を床にして寝た。そうすると、布団の切れ目で腰がずっと反った状態になってくれた。(これは元々僕の骨盤が後傾だったので起こった出来事で、前傾の人は逆の現象が起こるかもしれない)

第3形態・・・肩甲骨がむにゅっと下がった!!ある日、突然肩甲骨がギュって下がった。その日を境に、無理やり肩甲骨を下げ続けて生活した。座ってる時も、立ってる時も、歩いている時も、リュックを背負いながらも・・・するとこれまた半年間ぐらい偏頭痛に見舞われた。毎秒そんなに力んでたら、そうなるよね。

第4形態・・・お尻、特に中臀筋がめちゃくちゃ使えるようになった!!普通に歩くだけで、どんどんヒップアップしていく感じ。歩行時にはいつもお尻の部分を使って歩いていた。この時は腰に違和感を感じていたもののそこまでの痛みはなかった(やりすぎるのが怖くなり、力の入れどころを内ももに移行したから、大事故には繋がらなかった)

第5形態・・・左股関節の抜け感を治すため、左足の内腿意識で股関節を内旋しまくって約半年生きていた。結果、第1形態時より随分足が真っ直ぐにつけるようになった。が、それをやり始めて1ヶ月目ぐらいで、左くるぶし横に大きなコブができて、その後約半年ぐらい、ずいぶん痛かった。

第6形態・・・胸椎が動き出して、胸が張れるようになっていた!!これが新しい動きだったので、楽しくなり、胸椎を動かしまくってたら肩甲骨の間の背骨が痛くなってきて(胸椎6〜7あたり)、痛みが出始めると、胃の調子がおかしくなってくる、を繰り返す。今もたまにある。ただ、そのおかげで、”もろに見た目の姿勢”に変化が起きた。

第7形態・・・横隔膜の動きが分かるようになってきて、『体幹の引き上げ』がかなりデフォルトになった!!意識しすぎるあまり、たまに呼吸の仕方を迷ってしまって苦しくなることがある。☜現在ここ

形態変化の間にも細々した沢山の出来事があったけど、ざっくりではあるがこんな感じで変化してきた。僕は性格上、ハマるととことんまでやってしまうので、一箇所のことが気になると365日毎秒それを続けてしまう。それで毎回、痛みやら違和感が出る。でも職業だから仕方ない、と言い訳ができる。みんなは真似しないでね^^

このように身体の感覚が変化して、使い方にも変化が生じると、姿勢が変わる。姿勢が変わると・・・ここからが重要なんだけど、『脂肪のつき方が変わる』。いいですか。もう一回言います。『脂肪のつき方が変わる』。

勘違いして欲しくないポイントがある。姿勢を変えたからといって、今ままで通りの運動量・食事をしていたら、もちろん痩せない。もっと正確にいうと、体重は減らない。ただ、周りから『痩せた?』って言われるぐらいにシェープが変化する。今まで、顎の下、横っ腹や下っ腹についていた脂肪の位置が変わるのだ。感覚的にいうと、箇所、箇所でついていた脂肪が、全身に満遍なく行き渡るようになる。

同じ脂肪量でも、ある特定の場所にかたよってつくのと、全身に満遍なく散るのとでは、シェープは変わってくる。前者はダボついて見えて、後者は相対的に出るとこが出て、くびれるところはクビれるのだ。そこにある種の食事制限を交えて集中的にやった場合は、以下のことが起こる↓
(クライアント様の5ヶ月の変化です)


僕はこーいった○○ZAPのようなもを売りにしていないが、食事調整を交えるとここまでの変化も全然あるよ、という一例だ。
    
この変容は単純に食事を制限するだけでは起こらない。特に40歳以上となると、痩せると老ける。身体の使い方と姿勢を変えないと、無くしたい部分の脂肪はそのままで、痩せさせたくない部分の脂肪が減っていく。そうすると、痩せるというよりやつれる。経験がある人もいるかもしれない。それを防ぐためには、『満遍なく脂肪を落としていく』しかない。

前に述べたように、身体の使い方を変えれば、それが可能になる。脂肪が満遍なく行き渡る身体になる分だけ、満遍なく減っていくのだ。

このロジックを皆さんに是非知ってもらいたい。いや、知ってもらうだけでは不十分で、体感してもらいたい。
    
そのキーポイントは、『体幹の連動性と姿勢』だ。その為に、毎週せっせとトレーニングをしてます。『筋肉を使う』と言う概念から、『筋肉を繋げる』の概念へ変化して欲しい。
    
この記事は別に『違和感や痛みが出るのは仕方ないよね』と言いたい訳では無い。ただ、変化はリアルに感じられるよ、という事が言いたいだけだ。『自分じゃどうやったか分かんないけど、周りにはクビレたって言われる』では無くて、『お腹の引き上げの感覚があるから、そりゃクビレが出来るよね』と知ってもらいたい。

〜してもらいたい、、、ばかりですいません。それを感じてもらえるトレメニューをもっともっと、考えよーっと。